着物は着こなしてナンボと言っても過言ではないくらい、着る人の所作を引き立てます。
せっかく着物を着ていても。所作が美しくない人は着物が全く映えなくなり、ただ目立ちたがりの変わった人という印象を与えかねません。
それは洋服でも言えるかもしれませんね。
自分に似合う着物を見つけて、自分に似合う着こなし方を身に着けたら、最終ステップとして着物を着るに相応しい所作をマスターしましょう。
まず、立ち姿です。
顎は軽く引き、背筋をピンと伸ばします。
頭の上から糸が伸び、それに吊られているようなイメージです。
また、腰を意識して腰に少し力を入れて立つと美しい立ち姿になります。
続いて、歩き方は、決してせかせか歩かず、普段よりも少しだけゆっくりと歩くように気を付けてみましょう。せかせか歩くと猫背がちになり、見た目にもかっこ良くありません。
鷹揚に構えて堂々と歩く事がポイントです。
歩く時も腰を意識して、腰から前に進むようなイメージで歩くと、猫背を避けられます。
男性でありがちなのは、袖口に反対の手を入れてしまう、いわゆるひと昔前のヤクザスタイルですが、これもまた猫背がちになってしまうため、しょぼくれた印象となってしまいます。
寒い時には、袂から物を取り出す時のように腕を引っ込めた方が見てくれは良いです。
物を取る時には、袂を引っかけないように注意して、適宜逆側の手で押さえるように心がけましょう。
着物を着たら、意識したいのは「猫背にならない事」と「普段よりも落ち着いて行動する事」です。粋というのは余裕のあるところに生まれますから、なるべく沢山着物を着て、着物を着た時の所作が自然にできるようになるまで慣れましょう。
着物は着れば着るほど、なじみ「着慣れ」していき、自然と体に馴染んできます。
着物は「着こなし方」で印象が変わります。やはり着物を着るなら、かっこ良く着こなしたいですね。
ここでご紹介したのはごく一部ですが、Ohga着付け教室では、この他にも様々なポイントやコツをお教えして着物を着こなすためのお手伝いをいたします。
ご興味がある方は、ぜひ一度ご参加ください。